2010/02/09
先週末に行われたスーパーボウルの試合中継の際、アメリカ空軍が流した“予備役募集”のCMに無断で再録音された楽曲が使用されていたとして、THE WHITE STRIPESが強硬な姿勢に出ることを明らかにした。
勝手に使用されたのは彼らの楽曲「FELL IN LOVE WITH A GIRL」で、バンドの公式ページには楽曲のオリジナル・ビデオ・クリップと共に、問題のCMが見られる米空軍の予備役募集のURLにリンクを貼って、次のようなコメントを掲げている。
「アメリカ空軍は、僕らTHE WHITE STRIPESはもとより、出版元、レコード・レーベル、マネージメントのいずれからも許可を得ないまま、楽曲を勝手に再録音して使用した。これはアーティストを深く侮る行為であり、アメリカ空軍に対して強く抗議したいと思う。今回のCMを見る限り、あたかもTHE WHITE STRIPESが楽曲を公式にライセンスしたような誤解を招くものであり、僕らが戦争に対して異を唱えているにもかかわらず、逆に兵を勧誘する行為を手助けするという結果を招きかねないからだ」。
「もちろん、THE WHITE STRIPESは米軍の活動そのものは支持しているし、必要な時には彼らの力が必要だとも考えている。でもアフガニスタン駐留を巡る今のゴタゴタの中で、自分たちが歯車の1つとして利用されることには納得がいかない。僕たちは、駐留部隊が安全かつ迅速に引き上げることを願っているからだ。ゆえに許可も出していない僕らの楽曲を使用していることには強硬に抗議し、今すぐに問題のCMを差し止めるよう働きかけていくつもりだ」。
今回の抗議に対して、米空軍側からの返答コメントはまだない。しかし、BILLBOARDがウェブサイト上で問題の30秒CMを閲覧しようとしたところ、すでにアクセスができない状態になっていた。
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